ソロ・ギターのしらべ 官能のスタンダード篇 南澤大介|弾いてみた感想とレビュー【買うべき?】

南澤大介による「ソロ・ギターのしらべ」シリーズの第4作目です。アンケートやはがきで寄せられたリクエストをもとに選曲され、南澤氏自身は本作を「ソロ・ギターのしらべ リクエスト編」と呼んでいます。
このシリーズは、ブルース・ロック、フォーク、バラード、ポップまで幅広いジャンルをギター1本で楽しめる構成になっています。本の構成は、左ページに曲名、さらっと曲紹介、演奏の解説、右ページにTAB譜付きの楽譜となっています。どの部分の解説か分かるように、番号(①、②…)が振られています。
収録内容
- ビフォー・ユー・アキューズ・ミー
- オーヴァー・ザ・レインボウ
- ヘイ・ジョー
- むなしい恋
- パリの散歩道
- ならず者
- 伝説のチャンピオン
- ツイスト・アンド・シャウト
- ロックン・ロール・オール・ナイト
- アフリカ
- ミス・ア・シング
- スモーク・オン・ザ・ウォーター
- 明日に架ける橋
- スカボロー・フェア
- パフ
- きみの友だち
- ウーマン
- 素直になれなくて
- ウィザウト・ユー
- ラヴィン・ユー
- 愛はかげろうのように
- マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン
- SUMMER
- 青春の輝き
- ダンス・ウィズ・ミー
- イフ
- トゥ・ビー・ウィズ・ユー
- 銀河鉄道999
- 世界に一つだけの花
- 地上の星
- 暴れん坊将軍
※本記事内に掲載している演奏音源はレビュー・紹介目的で、記事投稿者本人が試奏したものです。 原曲・編曲の著作権は各権利者に帰属します。 楽曲全体の鑑賞用ではありません。
この本は買うべきか?
結論、おすすめできる一冊です。
- 歌っている風のニュアンスを出せるテクニックが学べる
- リクエストを元に選曲されているので名曲ぞろい
- 安定の「ソロギターのしらべシリーズ」
ドロップDチューニングやカポタストの使用が気にならなければ、積極的におすすめします。
実際に弾いて感じたポイント
南澤流のハンマリングとプリング
これまで私が行ってきたハンマリングとプリングは、8分音符や16分音符でタラーっと鳴らす程度でした。ほとんどの人もハンマリングを使う場合、同じような感覚で使っているのではないかと思います。

しかし、南澤大介氏の演奏では、基準となる音を十分に伸ばした後にハンマリングやプリングを入れています。こうすることで、絶妙に“歌うようなニュアンス”を出せることに気づきました。

付点四分音符まで音を伸ばした後にハンマリングやプリングを行うため、実音はやや小さくなりますが、それが逆に歌っているような表現を生むのだと感じました。これはぜひ自分の引き出しに加えたい技術です。まさに、南澤流といえる演奏法です。
こういう押さえ方はナンセンスに感じる

画像のように中指でセーハするような押さえ方を南澤大介氏は推奨していますが、私個人としては取り入れにくいと感じました。なぜなら、2弦をミュートしてしまう可能性が高いからです。音を諦めて削るか、画像右のフォームのように押さえたいですね。それとB♭で薬指セーハをしながら1弦を小指でハンマリングするのも、難易度Cとはいえ無理があるんじゃないかなと感じました。こういう弾き方を習得するぐらいなら、音を諦めて削って別の表現でアレンジしたいなと私は思います。
結論
スペシャルトラックの「いとしのレイラ」と「天国への階段」は著作権の都合上、音源のみで譜面はないようです。タイタニックの主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」は、私の練習ルーティンに加えたいと思います。全体的に見て安定の「ソロ・ギターのしらべ」シリーズです。おすすめします。