ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ作品集 レビュー

「ソロ・ギターのしらべ」は、南澤大介氏によるソロギター用アレンジ楽譜シリーズです。J-POP、洋楽、映画音楽、スタジオジブリ作品など幅広い楽曲を、1本のアコースティックギターで完成度高く演奏できるようアレンジしているのが特徴です。原曲の雰囲気を活かしつつ実践的に学べる構成となっており、初心者から中級者を中心に長年支持を集めている人気シリーズです。
ページ構成は、左ページに曲タイトル・難易度・演奏解説・コードフォーム(難所の押さえ方)、右ページにTAB譜付きの楽譜という見開き完結型です。ページをめくることなく1曲を弾き切れる親切な設計になっています。一方で、そのレイアウトを優先した影響か、楽譜サイズはやや小さめで、人によっては読みづらく感じる可能性もあります。
収録曲リスト ※増補改訂新版
- 風の谷のナウシカ~オープニング
- ナウシカ・レクイエム
- 鳥の人~エンディング
- 風の谷のナウシカ
- スラッグ渓谷の朝
- シータの決意
- 君をのせて
- さんぽ
- おかあさん
- 風のとおり道
- まいご
- となりのトトロ
- はにゅうの宿
- 晴れた日に…
- ルージュの伝言
- 海の見える街
- 身代りジジ
- やさしさに包まれたなら
- メイン・テーマ
- おもひでぽろぽろ
- 愛は花、君はその種子
- さくらんぼの実る頃
- 帰らざる日々
- 時には昔の話を
- エンゲルス・ツィマー(天使の部屋)
- カントリー・ロード
- もののけ姫
- アシタカとサン
- アシタカせっ記
- ひとりぼっちはやめた
- あの夏へ
- いつも何度でも
- 風になる
- 人生のメリーゴーランド
- 世界の約束
- テルーの唄
- 崖の上のポニョ
- Arrietty’s Song
- さよならの夏~コクリコ坂から~
- ひこうき雲
- 旅路(夢中飛行)
- いのちの記憶
※本記事内に掲載している演奏音源はレビュー・紹介目的で、記事投稿者本人が試奏したものです。 原曲・編曲の著作権は各権利者に帰属します。 楽曲全体の鑑賞用ではありません。
この本は買うべきか?
間違いなく購入をおすすめできる一冊です。
- 知名度の高いジブリ曲で構成されているので、披露曲として使いやすい
- 南澤大介氏アレンジは運指が自然で、他のソロギターアレンジにも応用しやすい
- 難所には丁寧な解説があり、練習時に迷いにくい
ドロップDチューニングやカポタストの使用に抵抗がある方には評価を落とすポイントかもしれません。しかし、初心者から中級者はもちろん、上級者の方にとっても自身のアレンジ研究の参考資料として手元に置いておくべき一冊だと私は思います。
実際に弾いて感じたポイント
知っている曲を弾けるのは感動する
『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」や、『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」など、よく聴きなれた曲を自分の手で演奏できるというのは、やはり特別な体験です。
映画やテレビで何度も耳にしてきたメロディーを、自分の指で一音ずつ紡いでいく。その過程だけでも十分に楽しく、サビまで通して弾けた瞬間には、思わず何度も繰り返したくなる達成感があります。ジブリ作品の楽曲は旋律が美しく印象的なため、メロディーがしっかり前に出るソロギターとの相性も抜群です。
弾く人を想定して作られた親切なアレンジ
南澤大介氏のソロギターアレンジは、実際に本を手に取り、これから練習を重ねていく人のことをよく考えて作られていると感じます。TAB譜は運指の流れが自然で、無理なポジション移動が少なく、メロディーと伴奏のバランスも取りやすい構成です。
結論
ソロギター好きなら一度は手にしてほしい一冊です。南澤大介氏のYouTubeチャンネルもチェックしてみてください。